Web漫画『彼女の彼氏を募集してます』を見てたら『彼氏彼女の事情』を思い出したって話。心の闇の問題はいま何処にあるんだろ?
ゴールデンウイークなのに毎日大学に行ってます。出会うのは男ばかりという連休は如何なものだろう。あまり健全ではない気もするけど、気づいたらこうなってました。行動パターンの構築って恐ろしいですね……(遠い目)
さて、本日5日はぼく東京にいます。
友達に誘われて6日にダイビング行ってくる予定なんだよね。5日夜に東京出発。
ダイビングって初めてだから楽しみなの半分、不安と面倒くささ半分という中々に複雑な内面です。まあ、東京に移動し始めてしまった現在は楽しみなのが強くなってますけどね!
結局、やると決めて動くまでが難関なのだ。
この記事もそうです。この前書きのところだけで実は2日もかかってる。本編に入れば一気に書き上げる一方、本編入る前はめちゃくちゃ時間がかかる。
言いたいことだけ言えば楽なんだけど、それだと(自分も含めて)皆がわからないし……^^;
ツイッターのつぶやきみたいに「おお」とか「なるほど」だけで記事構成するわけにもいかないよね。
ところで今日はこの漫画を紹介してみたいと思ってます。
彼女の彼氏を募集します! 少年ジャンプルーキー
http://t.co/MAXQCNyuB5
少年ジャンプが作ってる素人投稿サイトに登録されてる漫画を読んでたら見つけました。たまにはラブコメ読みたいなーってしてたら、おおこれはいいなと。
内容はタイトルですぐにわかりますよね。
彼女の彼氏を募集します。
いじめっ子な彼女に耐えかねて主人公が別れを切り出したところ、代わりの彼氏を連れて来れば別れてもいいよと言われる話。
文章にすると重々しい感じですが内容はかなりライトです。ポチポチ気軽に読める。
読みながらこの話は何処に落とし込むんだろうって思いながら読んでました。
この話って結論はふたつしかないだろうなって思ってたんですよね。
ひとつは彼女と彼氏が元の鞘に収まる。
もうひとつは彼女と彼氏が別の相手とくっつく。
八割方は前者のパターンだけど、二割くらいは後者もあると思ってた。コメディだからさすがに後味悪い終わりはしないだろうと思うと、このふたつのどちらかだと思ってたんですよね。
結論は、前者の彼女と彼氏が元の鞘に収まる、だったわけですが。しかし後者の可能性も十分残されていた。
考えてみると、これって少女漫画の構図なんですよね。
魅力的な相手を複数だした上で理想の相手を選ぶ方法論です。
また、元の鞘に収める方法論も少女漫画は何十年も研鑽を積んでいる。
ぼくがこの漫画を読んで思い出すのが『彼氏彼女の事情』です。どちらの作品も略称がカレカノ。
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どちらのカレカノも同じような構造でつくられています。
どちらも彼氏と彼女にはそれぞれ悩みや問題があるんですね。彼氏彼女の事情でいうなら有馬くんは父母に捨てられた孤独と解消出来ない心の闇があり、雪野ちゃんには見栄をはりたいから内面を押し出せない問題があった。
共に並外れた才能があるからこそ自分を完璧に隠して生きてこれたふたりが惹かれあう。
もう一方のカレカノも類似しているところがある。
人の心を慮るのが苦手でかつて問題を起こしてしまった少女と、人の心をわかってしまうが故に誘拐事件に巻き込まれた少年が互いをわかりあうストーリーになっている。互いに似たような心の闇を持っているから惹かれあう構造です。
面白いなと思ったのが、互いのストーリーともに、一方の主人公の心の闇が解消されるともう一方はより孤独を感じてしまう点である。
この辺の話は、彼氏彼女の事情の劇中劇『鋼の雪』が端的に表現している部分がある。
当たり前の話なんですが、孤独を癒すには友達もしくは恋人が必要だって話なんですよね。とくにその相手は自分を引き降ろすような相手ではダメなんだってこと。
そうしないと本質的には解消されないんだと思います。そうしないと互いに不幸を見つめ合うことになる。
そこに退廃的な美しさはあるけど明るい未来は見えてこない気がする。
エロ漫画とか見てるとたまにあるのが、真面目な少年を大学の先輩たちが自堕落な生活に引き落とすという話。彼らには心の闇はないから「ドンマイ」としか思わないわけだけど、もし、彼らが心の闇を抱えてる物語ならきついなーって思う。特に大学八年生とかの先輩がでてくるとキツイ。おそらくこの後に放校になって苦労するんだろうなぁってのが見えてくる。
もちろん現実では、その先にも明るい未来はあるかもしれない。お金がなければ暮らせないから、一念発起してコンビニ・マクドバイトから正社員目指すってこともありうる。
でも、確率的には分の悪い勝負になってくるよなーとは思います。
と、話がズレてきました。
物語というのは、ある条件や事象で起こりうる出来事を拡大・抽象化してわかりやすくしたものだって側面がある。
そういう風に見ていくと、ふたつのカレカノは『内面の問題を解消するとより高確率で(自分を不幸と思わず)幸せになれるよ』って物語を描いてる。
なんか、少年漫画系のサイトでこういう作品みるのってあまりなかった気がしてつい紹介してしまった。
ジャンプルーキーの方のカレカノは別ストーリーで相手のことが好きでしょうがなくて彼の守護天使(ストーカー)になってしまった少女の物語をやるらしい。別離の物語って書いてあった。
カレカノの方が、互いに高め合って心の闇を晴らして幸せになるって話をやってるから、守護天使の方は、相手を高めることができないと相手を幸せに出来ない(心の闇を晴らせなくて退廃的になってく)と気づいて離れてくという話をやるのかなぁ。
こういうテーマの話って最近あまり見ないから完成度あげると凄いカタルシス生む気がするんですよね。
けっこう面白かったので、続きが読めるなら楽しみです。
そんなことをツラツラ書いてたら東京についたので、以上!
(5/5 てれびん 著)
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