幸せに生きるって簡単で楽なことかもしれない
人生を加点法で評価するか、減点法で評価するので人間観が変わるのではないかと思って考えてみた。
1.「加点法」、「減点法」の人生観とはなにか
人生の評価軸は無意識に定められるものであるとぼくは思っています。その観点からするなら、自分の人生の評価軸を明確に意識しているひとはほとんどいないのかもしれない。
おれの人生は俺が決めたんだ、と主張する人もいるだろう。そこを否定するつもりはありません。ぼくが無意識に定められているというのは、正確に言えば
(人生の評価軸は選択の結果に重み付けをしたことで決定される)
(そして選択は過去から現在まで無数にされ、これからもされている)
(経験的に考えるに、それら無数の選択を常に自覚的に行っている人間はそれほど多くないだろう)
故に、人生の評価軸は無意識に定められる
という考え方です。
ここで人生の評価軸を意識的に決定できるのは、重み付けという言葉に表されている。人生での重大な一回の選択は、日常で行われている百の選択より僕たちの人生に影響を与えるでしょう。決定的なところで逃げてはいけないと言われるのは、その所以だと思います。
そこで重要な選択に絞って意識して、人生の評価軸を決定するひとがいるのは不思議なことではない。しかし、その重要なポイントを意識しているひとが多いだろうと思えないからあえて無意識と言っている。
さて、ここで前提となる人生の評価軸の定義を終えたとしよう。今回は以下の定義で話をすすめる
定義:人生の評価軸とは、自分の人生を評価する時に用いられる尺度のことである。選択したという結果に重み付けをして尺度の種類が決定される。
では、尺度の種類とはなんだろう。それが、「加点法」と「減点法」です。
加点法とは、文字通り物事をプラスに評価することをいいます。用事・仕事を終える。困っている人を助ける。
基本的には「良い」ことを、プラスに評価することです。
一方、減点法とはその逆です。「わるいことをしない」のは当たり前だから、減点しない。基本的に「悪い」ことを、マイナスに評価することです。
多かれ少なかれ、ひとは加点法と減点法を使い分けている。どこで加点法を用いて、減点法を用いているのかを考えるのが、今回のキモになると思います。
2.前提の違い
本題の前に加点法と減点法の前提の違いについて書いてみたい。
これは私見が入らざる負えないと思うが、加点法とは「できないことが当たり前」と判断することが前提にあり、減点法は「できることが当たり前」という考えが前提にあるように思う。
詳しく述べることはないが、「できる」と思う基準は何に由来しているのか。あるいは、「できない」と思う基準は何に由来するのか、というのも考えてみるとおもしろい。
この決定も人生の評価軸を支える重要な決定なのではないかと思います。自分はなぜその決定をしたのか、は人生の評価軸を考えるにあたって無駄なことではないと思います。
3.加点法、減点法の評価軸のメリット・デメリット
どちらの評価軸にもメリットとデメリットがあると思います。それを下記に記してみましょう。
加点法のメリット:プラスの評価になるので前へ進んだ気持ちになる。前向きになりやすい。
加点法のデメリット:できなくて当たり前と考えると自分を甘やかしがちになる
減点法のメリット:ミスをしないのが当たり前なので、注意深くになりやすい。失敗を糧にしやすい
減点法のデメリット:自分の成果にならないので自分への評価がマイナスに傾きがち
4.まとめ:あなたは何を加点法で評価して何を減点法で評価しますか?
ぼくは、わりと加点法を採択している人間です。
たとえば、普通なら「一般社会で当たり前とされること」ができないのは減点法。「普通ではできないとされること」ができたら加点法だと思います。
しかし、ぼくは通常なら減点法とされるところも加点法で評価している。
「わるいことをしない」というのは、基本的には減点法で評価されるものだとおもいます。しかし、ぼくの場合は「ひとは基本的にわるいことをするものだろう」という前提に立つことで「わるいことをしない」のは加点評価になります。
古代中国で言う、性悪説の立場にあります。
この生き方の評価軸は非常に楽なものがある。なぜなら人が普通にやっていることを自分もやるだけで、通常の倍の肯定をゲットすることになる。
基本的に「良いこと」をしないと得られないものが、「わるくないこと」をしても得られる。
自己肯定感が非常に強くなり、傾向として幸せそうになると思う。
自分が何を選択をしているのか、考えてみるのも面白いなと思ったので記事にしてみた。尻すぼみになるが、もうでないとならないので、無理矢理に終わらせることにするとする。
![]() |
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫) 新品価格 |

« しばき隊”は正義なのかはわからんが、首謀者・野間易通は気になるという話 | トップページ | 最近見た傑作映画の一覧:6才のぼくが、おとなになるまで;寄生獣;イン・ザ・ヒーロー;フランシス・ハ;ゆるゆり なちゃやちゅみ »
「思索的何か」カテゴリの記事
- 『亡国のアキト 三章 』感想と、ここ二日間の出来事についての雑記。(2015.05.06)
- もっともっと売りたい電子書籍がなんで売れてないのか(1)〜売れ方にもいろいろある〜ジャンプ漫画が売れるのと、なろう小説は売れ方が違ってる〜(2014.12.17)
- 幸せに生きるって簡単で楽なことかもしれない(2014.12.02)
- アクトオブキリング:この世界の空の下で起こっている不思議について(2014.05.16)
- クラウズの向こう。シンフォギアのかなた。(疑問のみ)(2013.08.30)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« しばき隊”は正義なのかはわからんが、首謀者・野間易通は気になるという話 | トップページ | 最近見た傑作映画の一覧:6才のぼくが、おとなになるまで;寄生獣;イン・ザ・ヒーロー;フランシス・ハ;ゆるゆり なちゃやちゅみ »
僕は最近になって加点法的な生き方をしようと試行錯誤しています。まだまだ悪戦苦闘の日々ですが、焦らないでやって行こう思います。
投稿: ザイロ | 2014年12月10日 (水) 20時22分