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2014年6月

2014年6月15日 (日)

『野のなななのか』~一人一人の過去と未来を真剣に想像するということ~

大林宣彦監督の最新作『野のなななのか』を見てきた。

『ふたり』や『転校生』をはじめとした怪作を生み出してきた日本映画の巨匠が作り上げた最新の映画作品である。
舞台は北海道、芦別。
元病院長にして現古物商の鈴木光男、御年92歳が亡くなるところから物語は開始する。続々と集まる兄妹に、息子とその家族たち。芦別の街に鈴木家の面々が続々と集まりだす。光男の死を契機として、これからをどうするのか、これまでがどうだったのかを語りだす家族の前に突如として謎の女性が現れる。
「まだ、間に合いましたかーーー?」
女性と故人の関係がわからずに、困惑を隠せない家族たち。現れては消える謎の女性をきっかけとして、徐々に光男の過去が暴かれていく。
青年の頃の友情と初恋、そして戦争による悲しい離別。時と空間を超えて過去から現在への物語が語られていく。
人がどこから来て、何処へ行くのか。これは僕たちの永遠のテーマのひとつである。
一寸先は闇というように、一瞬先になにがあるのかを知覚できるものは少ないだろう。
しかし、過去はたどることができる。未来に何があるのかは分からずとも、過去を学ぶことで未来を予測することができる。僕たちは過去から来て、未来へと足を進めていく存在である。


本作は、過去の重要性を僕たちに再提示すると同時に、「イマジン(想像しろ)」と要求してくる。僕たちが今を必死に生きているのと同様に、過去を必至に生き抜いてきたものたちがいる。


一言で語れてしまう物語のなかに、無数の喜びと絶望がひしめきあっているのを想像しろと訴えてくる。
ぜひ、一度は見ておいてもらいたい映画だと思う。


一般には本作は反戦映画と語られていることがある。それは確かにそうである。戦争はいけない。原発は危ない。この国の未来を思え。作品を通してそういう主張が語られる。中には、そういう言説に辟易している人もいるかも知れない。だがそれでも、ぼくは見ることをオススメする。

なぜなら、この映画は作り手の主張を超えて説得力をもって普遍性を訴えてくる作品の一つだからだ。
仮にぼくたちが目をそらしたくても、他を圧倒するような映像美と迫力を伴って「見ろ」「過去を見つめろ」と迫ってくる。暴力的なまでの才能を振り回し、ぼくたちに過去を見つめさせられる本作は傑作である。

決して簡単な内容の映画ではない。意味がわからないところも多々あるだろう。時間と空間がねじ曲がっているので、真実がわからなかったりするかもしれない。生者と死者がシームレスに存在できている不可思議な世界である。だがそれでも、見終えた瞬間にぼくたちが受けるカタルシスは半端ない。

『なななのか』―すなわち生者と死者が共存する四十九日という日本の特性を利用して、本作は一種独特な世界観を構築している。
映画の冒頭でも語られているが、これは何処にでも転がっている、ありふれた物語のひとつでしかない。ひとの数だけ物語があるように、ひとの数だけ『野のなななのか』は存在している。

宮崎駿の『風立ちぬ』、息子吾郎の『コクリコ坂』、あるいは大ヒットを記録した『永遠のゼロ』もまた同様に僕たちに作品を通して過去を見つめさせようとしてきた側面があると、ぼくは思う。

それぞれの作品は、それぞれの形で過去を描いてきた。もしこれらの作品を見て、なにか感じるものがあったならば『野のなななのか』は一度見てみることをオススメする。

きっと、過去に想いを馳せることになるだろう。個人の歴史の積み重なりが僕たちを構成しているダイナミズムを感じることができる。

出来ることなら、前作の「この空の花―長岡花火物語」も見てみたいものだ。

ぼくの地元である、長岡を題材にした映画を見て自分が何を感じるのか楽しみがある。

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~雑記~

最近、過去を題材にした作品の一方、未来を題材にした作品が目に付きます。ガンダムUCの「・・・それでも、と言え!」や、ノーゲーム・ノーライフの「弱者故の誇り」はそういう系統と分類して見てます。これが今の流れなのか、ぼくの変化なのかは一概にはわかりませんが、なかなか気になるところです。

2014年6月 4日 (水)

そして、美味いもの食う旅は続く

とりあえず、旅は続いてます。

ホヤくって、うにくって、のどぐろの寿司食って、スッポン食って…

はー、美味い

日本酒もうまいね。綿谷が好きでした。

2014年6月 3日 (火)

今週は旅行です。〜週末から山梨にいません〜

ってことで、今週いっぱいは更新できないと思う^^;

東北巡ってきまーす

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