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2013年4月

2013年4月 4日 (木)

RDG1話感想 ―差別と分別と区別のものがたり―

萩原規子さん原作のレッドデータガールRDG1話を見ました。

いや、良い話ですね。原作は未読なのですが、1話を見た感じからすると

差別と分別と区別の物語になるのだろうか、と思いました。

これだけだとなんにも説明していないので、もうちょっとだけ説明をしましょう。

差別というのは、いわゆる不公平のことです。ひとには才能があります。立場があります。運もあれば、制限もある。そういう努力で埋め切れない「どうしようもないもの」をこの物語で描くのだろうな、と1話をみながら感じました。

努力をすれば何もかもが叶うなんてことは、ない。現代の作家西尾維新さんもそのことをテーマとしているのでしょう。なにものにも負けてしまう「また勝てなかった」球磨川禊。「すべてを完成させる少女」黒神めだか。

まったく逆のような二人であるが、それでも共通点はある。「できないものはできない」ことである。

最新話ではめだかちゃんが学校を辞めるために歴代のめだかボックスキャラ100人を倒していくはなしをしている。

おそらく、彼女はこの試練を乗り越えることだろう。それは想像に難くない。

しかし、もしそれが実現するならばひとつの出来事に気づくことになる。

「彼女は学校に残ることができない」のである。

彼女は彼女の意思に従って、「黒髪グループを継ぐ」ことにした。父親に「泣いてお願いすればグループを継がなくてもいいよ」と言われながら、それを実行することはない。

今までの物語を見れば、彼女は学校を離れたいと思っているわけではないだろうと考えられる。

できるならば、「みんなと卒業したい」のだろう。

しかしそれはできない。なぜならば彼女が「そうする」と決めたからである。彼女は彼女の意志に準じることを辞めることはできない。

このことを書きながら、最近終了した「絶園のテンペスト」のヒロイン、真尋の妹、愛花を思い出す(「あいか」と打つと「哀歌」と変換されるw悲劇の物語の体現者の愛花に似合った変換である)。

彼女もまた自分の意志に準じる者の一人である。

彼女の意志を覆すことは、ものがたりの根幹に関わるため、「できない」。

黒神めだかは、その愛花を思い出させる。

これらのキャラクターの特徴に「ならぬものはなりませぬ」といった、理想と現実の断絶があるように思える。

ぼくは同様のものを、RDGに感じた。

かれらは現実の差別を知り、分別をもってその事実を捉えていく。そして、そのさきを目指していくのだろう。

最後に区別の話をしよう。

これは、以前「ゴーストハント」の感想で書いた内容につうじるはなしである。

もしこの物語が「差別と分別」の物語であるとするならば、ラストを飾るのは「区別」がふさわしいと思う。

RDGの主人公の少女(なまえなんだっけ?)は、ものがたりの中心にいる。おそらくこのものがたりの根幹は彼女である。

彼女がおこした小さな出来事は、つながりに繋がって世界に波及していくのだろう。それは、1話で「髪を切る」ことの反応からも推測できる。

個人のおこした「髪を切る」出来事は、進むはずだったみちを違えさせ、少年を、ひいては世界を巻き込んでいく(のだと思うが、どうでしょう?)

それはさながら「バタフライ・エフェクト」である。

少女はじぶんの小さな意志で「ちいさな世界を変えた」のだ。それは大きな波紋を生み、世界に影響を与える。

美中年(つーか見た目は青年)の息子は、その波の被害者である。

しかし美中年はそのことをせめない。むしろ少年と少女の祖父母に「これはこちらの問題です」と語りかける。

少女が髪を切った結果、少年のみちは歪められた。それは少女のせいだろうか?

少年は少女のせいだと思っているだろう(おそらく)

しかし、それは「違う」のだ。

せかいの中心で偶然起こった「変化」の影響はどうしようもないのだ。人知の及ぶものではない。

そこに恨み事をいうのは、おそらく間違えている。

かつてゴーストハントで主人公の少女は既に死んだ少年への恋心を語って「恋は一人でもできるもの」と語った。

みごとな言葉だと思う。

少年への恋は、少年の死に歪められるものではない。そこにあるのは生死とかけ離れた純粋なまでの「少女の思い」のみである。

死んだから恋ができないわけでもなければ、生きているから恋をするわけでもない。

「少女の思い」と「少年の生死」は無関係である(死んで悲しいというのは、言えるとは思うが)。

今回も同様だ。

「髪を切る」ことと「バタフライ・エフェクトの結果に対処すること」は別である。無理やり道を違えさせられてしまうことへの恨みは、少年自身が処理すべきことである。

この先どういうものがたりが展開されるかわからない。

しかし、「少女の意志」と「世界」の区別はこのものがたりのひとつのテーマになるのではないかと感じた。

このさきRDGの感想を書くかわからないので、この機会に書いてみました。つづきが楽しみになりました。

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