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2012年12月14日 (金)

最近読んだ本とかの雑感

ひとはよくもわるくも変わっていく生きものである。

先日海燕さんとニコ生をしたときに「サイボーグ009 RE:CYBORG」を題材に話したときのテーマです。

考えてみるとここ最近こういうテーマの作品をれんぞくで見かけています。それが神山健治の「サイボーグ009」であり石田衣良の「北斗」であり吉田秋生の「海街Diary5 群青」であります。最近読んだものではないのですが、大崎善生の「将棋の子」もそこに含まれるでしょう。

「サイボーグ009」は歴史や環境によって変わっていかざるおえないサイボーグたちの哀しみや怒りを描いている。「群青」は変化していくこころに向き合いしずかに受け止める。

「将棋の子」は望もうとも望んだ位置に立てないものの軌跡を深い愛情をもって描いています。

これらのはなしは共通して外界の暴風に曝される者達を取り上げている。

石田衣良の「北斗」もその一端にある作品であるように思う。

この作品はある青年の殺人とひとつの結末を描いたものである。物語はある不幸な少年がこころを破壊されていくさまから始まっている。

かれは生まれた時から愛の言葉をかけてもらうことなく生きてきた。理不尽な暴力にさらされてきた。鞭打たれることを愛の証と受け入れありがとうございますと感謝を覚えさせられる毎日を送っていた。

かれを虐待したのは父であり母である。かれらは息子を傷つけ暗い喜びを覚え同時にそれが世間に暴露されるのを怯える小心なものたちだった。物語のなかでは北斗を虐待する父も元々はそういう人間ではなかった記述が読んで取れる。

このものがたりに明確な悪は存在せず、誰も彼もが被害者であり同時に加害者でもありえる。

これはひとりの人間が巻き起こす殺人という犯罪であり。それが様々な偶然と奇跡とあやふやな意志によって引き起こされたことを描いている。

このものがたりで北斗少年は絶望から開始する。そして救われ、その救いがかれを殺人という罪へと導いていく。

そういえば今日発売したヤングアニマルに連載されている「3月のライオン」で学年主任の先生がいじめの首謀者たる少女にイジメをしてはいけない理由について語っている(本当にそうだったか記憶があやふやで心配であるが(笑))。

彼の言葉は真摯な態度に導かれたものであり、答えではないのだが同時に答えとなるものとなっている。ひとは自分の外界にさまざまな要因を持っていてそれらの相互作用によってどのような立場ですら取り得る。

もちろんそこには自分の意志が介在し、望まぬ結末を回避することも出来得ればその逆もありえる。

ぼくたち自身がどのように曖昧な領域に立っているのか。それはいったいどういう現実の上に成り立っているのか。これらの作品はそれぞれの立場からそれぞれの視点でもってこの世界を描き出している。

物語にメッセージを盛り込む者もいれば、排除しようとするものもいる。怒りを抱くものもいれば受け入れるものもいる。これらの作品はさまざまな作家がひとつのテーマを土台(のひとつ)として、異なるものを描き出している。

時間があるならば、一読してみるといいと思う。

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