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2012年12月16日 (日)

ご主人様は山猫姫11 ~作者の成長?が感じられる1冊でした~

ご主人様は山猫姫を読了しました。

ぼくはこの鷹見一幸という作家をずっと読み続けているのですが、まあ、良い点も悪い点もある作家だと思っています。

この作家の本の特徴はある種の道徳本になってしまうところがあります。これは子どもへの教育という側面では効力を発揮する一方、物語的な制約を常に抱えることとなります。

鷹見さんが小説をどういう目的で書いているのか判断できないのですが、ぼくのなかでこの作家の小説へのスタンスってのは

  • 仕事としてある程度売れるものを書く
  • 自らの経験を通じて次の世代を教育する

というところにあると思ってます。

「当たり前のことをあたりまえにやるやつってすごいんだ」という作家の主張は素晴らしいのですが、そこを重点的に取り上げるせいで狭い価値観に陥るデメリットがありました。

これはこのものがたりのスタンスを考えればあたりまえなのですが、主人公たちに超人はいないでもいいという世界を目指しているところからきます。

主人公たちと敵側には大きな差などなく、彼らが勝つか負けるのかというのは「あたりまえのことをどれだけできたか」という点に集約されます。

極論で言えば、鷹見一幸作品では敵側がまっとうなことをできないから主人公が勝てるように作られているということです。

もちろんこの見方も一面的なのですが、そういう世界観であることはテーマから考えれば仕方ないことだったと思います。

ただ、読み手としてはそこに歯がゆいものを感じないでもありません。

それは作者による圧力によって、敵側は常に負ける運命を課されているということだからです。この残酷なシステムが、正直ちょっと気に入らない。

仕方ないことだとは思うんですけれどねぇ。

で、今回すこし良かったなと思うのは、敵側の軍師沢木園名に救いが残されたことでした。

かつて鷹見一幸氏は「でたまか」で、成長して主人公のまえに帰ってきた敵役を「でも成長しきれないので自滅しました」という形で潰したことがありました。ここに対してやっぱり疑問が沸くんですよね。

ひとは立場や環境で敵になることもあれば、見方になることもあるでしょう。いろいろ背負ってきた過去も在ると思います。そういう諸々を込めて敵の立ち位置にあるということもある。また、主人公が成長するってことは、敵が成長してもおかしくない。

このシステムでは「主人公側は人間的に成長するが、敵側は(まぁ)しない」という形式になっている。

その辺りが残念だったんですが、今回はかれの奴隷の子がそういうフォローをして、未来に繋がりそうな状態だったので良かったぁと思いました。

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