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2012年8月 5日 (日)

とにかく思い知らせる物語としての夏雪ランデブー

夏雪ランデブー 1 (Feelコミックス)

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評価 2.5

個人的評価 2.0

夏雪ランデブーを読了しました。

2巻の途中でとてつもなくうなぎが食いたくなって、困ってしまいました。

ちょうど今放映中の夏雪ランデブーですが、なーんか引っかかったため原作を読んでみました。

読んでいる途中で気にしていたのは「この物語ってなんのためにあるんだろう?」ってことでした。

別にリアルな人間関係を書きたいわけではないと思うんですよね。それなら幽霊なんて出す必要はないし、かれを物語の中心に据える必要はない。

じゃあ、過去との決別を描きたいのかというとそれも疑問が残る。

ぼくが納得がいったのは

「この物語は『思い知らせる』ことを主眼に据えたはなしなのだ」

ということでした。

そう考えるとじぶんのなかで腑に落ちることがけっこうあるんですよね。

最終的な目標地点があるにしては主張が見えてこない気がして、どうしてなんだろうって思っていました。

この物語は過程としての「思い知らせる」という行為に特化して描かれており、それが中心にある。

そうやって見ると物語序盤から葉月くんは毎日「思い知らされながら」店長と接しているんですね。

そして中盤以降では島尾くんと店長が「思い知らされて」いくことになります。

葉月くんは「思い知らされた」結果「島尾を背負った店長を背負う」決意をすることとなる。

ここの過程ってのは相当はぐらかされているのですが、それは作者的にはどうでもいい部分なんでしょうね。だいたいギミックとして葉月くんの日常は描かれるのですが、かれの家族構成や過去ってのは全く描かれない。

みているぼくたちは彼がどういう立場の人なのかもよくわからない始末です。

ここで話題にしたのは「思い知らせる」行為の結果は自動的に決定することです。

たとえば葉月くんを題材にすると、彼は「島尾を想い続ける店長」をみることによって思い知らされ続けるわけですね。この問にたいして得られる答えは「島尾を想い続ける店長をそのまま背負う」という結論になる(島尾を忘れさせるという解答もあるのですが、今回それは採択されなかった。解が複数あるからこそ早めに解答された可能性もあります)

続いて島尾ですが、彼の場合は葉月と店長の両方を知って思い知ることとなります。

葉月というのがどういう環境にあり、かれの店長への思いがどれほどであるのかをしる。また店長が自分以外にひとを好きになるという時間の流れや人の心を思い知ることになります。

そのような問いに対してかれが出す答えは「自らが身を引く」というものです。かれはもう死んでいる身の上であり、その結果をつきつけられる。

このようにしてこの物語はとにかく何か「思い知らせられる」ことに主眼をおいています。

そしてそのために必要であれば「背景」を用意するし、それに必要なければ無視する。

だからこの物語を見た人は「え?なんで店長は葉月を好きになるの?いままで亡くなった島尾を想っていた彼女は何なの?」とかそれこそ「葉月はなぜ店長をそこまで好きなの?」とか様々な疑問がでてくるんじゃないかと思います。

それこそ身を削りながらも店長を想い続ける葉月は「一目惚れ」というにはちょっと強すぎる感情ですよね。

でも、そういうのは描かないんですね。

だからこそこの物語はとても背景が希薄な作りになっている。

なるほど、結果ではなく過程に力を置くとこういう物語になるんですね。

ちょっとおもしろかったです。

追記

漫画としては・・・うーん、ちょっと微妙かもしれないです(苦笑)

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