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2012年8月 8日 (水)

パラドクスなパラドクス・ブルーを描く作家中西達郎について

中西達郎という作家は往々にして過剰にして異常、過敏にして詳細なまでに設定を作りこむ傾向がある。

これは中西達郎という作家の個性であり、同時に欠点でもある。

ぼく個人からすればこの作家の描き出す虚構の物語はむしょうに惹かれてしまう魅力がある。じゃあ、この作家の創りだす物語が傑作であるのかと問われたのであるならばぼくはNOと答えるでしょう。

この作家の物語は、小説で言うならば西尾維新・・・いや、むしろ清涼院流水に近い。誇大な妄想を用意しひとを惹きつけ、それでいて舞台装置を台無しにしていくさまがとても似ていると思う。

かれのやることは常になにがしか実験的側面を備えている。

それはデビュー作ドリムゴードからしてそうであり、小説にするならば数十巻にでも及ぶであろう物語と設定をたった5巻にまとめていったところに非凡さが見え隠れする。

だいたいにして250の登場キャラを用意しそれをたった5巻で使い潰す神経からして素晴らしい。

そういう彼であるけれど、如何せん物語の収拾が上手いとはお世辞にもいえない。

強引にして破天荒、奔放にして滅茶苦茶なかたちでものがたりをまとめあげることが多い。

今回読んだ『パラドクス・ブルー』もそうであった。

じつに彼らしいトリックと構成で物語は進行していく。

『クラウン』では物語のすべては年表にして発表されていた。盤外に示された事実とそれに翻弄されながらも盤上から盤外を覆そうとする登場人物たち。

視聴者である我々も物語の登場人物にすぎないのだといわんばかりの構成は今作でも健在である。

この作家にかかれば全ては狂言回しの猿にすぎない。

きっとそれは作者も・・・・

パラドクスなパラドクス・ブルーの物語。

なかなか楽しく読ませていただきました。

中西達郎さんがいまだに物語を作り続けてくださっていることを知って、それだけでてれびんはけっこう満足です。

これからも楽しい物語を読ませてくださいな。

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