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2012年1月30日 (月)

一年ぶりくらいにまともな記事書いた。結果的に評価は低くなったけれど、幼い少年少女が小さな世界で歪んでいく物語『校舎のうらには天使が埋められている』感想の記事といじめについて描かれたおはなしたちについて

…優 ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん優 俺、『あっちがわ』には絶対行きたくない…

(校舎のうらには天使が埋められている 1巻123ページ)

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評価 (もうちょい詳しく言うなら2.4くらいかな)

個人的評価 (2.8くらい)

『校舎のうらには天使が埋められている』の感想です。お久しぶり てれびんです。この本はこの土日に東京に行ったついでに買った本のひとつですね。メロンブックスで平積みされていたから気になってかいました。

後堂理花(うしろどうりか)は赤々瀬小学校4年2組に転校してきたおんなのこ。引っ込み思案で前の学校でのたった一人の親友からは新しい学校ではたくさん友達を作りなと言われて、新しい学校ではともだちをいっぱいつくろうとします。はじめはうまく行かなかったけれどクラスの中の美しい少女蜂屋あいと仲良くなってこれから変わるぞというところで…

いやぁひどい話ですね。僕個人はこういうはなしはきらいじゃないんですが、評価は5段階のうちの2くらいですかね(あ、今回から点数評価入れることにしました個人的な好みの点数も入れてみようかと お試しなので今後がどうなるかわからないけれど試してみます)

冒頭のセリフはクラス内カーストで最下位『ソラ』にされてしまった主人公を助けようとした少年少女の片方が叫んだセリフです。なかなかに衝撃的なシーンなのでこういう閉鎖空間で歪んでいく物語の経験がない人は一度は見てみてもいいシーンかと思います。こんなかんじでぼく個人の印象は「まぁまぁかな」って本作なのですがその評価はです。

これはねー、べつにこの作品が悪いってわけではなくて比較対象にあげられる作品がすごすぎて結果低くなってしまったんですよ。このブログを見てくださってた方(一年間くらい休止していたので過去形です。いまでも見てくれている人がいたらありがとう)や、ぼく個人の知り合いの方なら知っているかもしれませんが、こういういわゆるイジメのはなしでぼくがさいこうかなと思うのが、いまはなき瀬戸口廉也さんが残された『CARNIVAL』(あ、ゆっておきますが死んでませんからね現在ゲーム業界から文筆業に移られています。このあいだ星海社から発表された『死体泥棒

あいしたこいびとのなきがらをぬすんでともにくらすせいねんのものがたり

はすばらしくかんどうしました。

とても、いいはなしなので興味のある方はぜひお買い求め下さい。濃厚な文章に耐えた先で得られるカタルシスは大きいです。個人的評価では4くらいになりますね!(ならこっちのレビューしろよと、言われそうな気がするがなんかテストだなんだかんだで機会逸してしまってね。いつか機会があれば書きます))

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それに乙一の傑作『死にぞこないの青』があります。これはとても感動的なはなしなのですよ。

CARNIVALはアマゾンなどでは手に入らないと思いますがDMMでダウンロード販売をしているので、やってないひとはぜひともやってほしいけっさくですね。

CARNIVAL 

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両者はじつは似たところのある物語でして 『どうしようもならないクソッタレなセカイ』 のおはなしです。ある意味救いのあるのは『死にぞこないの青』なのですが、本質的に人間の深さを魅せつけてくれるのは『CARNIVAL』ですね。

CARNIVALはそのはじまりから衝撃的で、殺人犯として捕まっている主人公が逃げ出すところからスタートします。そこで???となっているわれわれプレイヤーはかれの、そしてかれのまわりのにんげんの過去と現在を透して『どうしようもなくそうならざるおえなかったセカイ』を目撃しそういう現実たいしてただひとりで立っていくにんげんを見ることができます。ここで主人公がだしていく決意にたいしてうつくしいとか、すばらしいとかいうことはできるのですが、そうするとどうやったって大事な何かが零れおちていく気がします。敢えていうならにんげんの精神の極限のひとつ、すなわち生身の人間自身をさらけ出してもらったというかんじですね。

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たいして『死にぞこないの青』も『構造的にどうしても虐げられざるえない小世界』が題材となっています。さきほど『CARNIVAL』と『死にぞこないの青』がにているというはなしをしたように、これらの物語はこういうふうになったらそりゃこうならざるえないよねというところが際立った作品です。ちなみに個人評価だとCARNIVAL(あるいはそれ以上)死にぞこないの青は4(そうとう5にちかい4)となっています。

そこで『校舎のうらには天使が埋められている』に戻りましょうかいままで挙げた2作品に比べるとこの作品は「どうしようもなくそうならざる得ない」という点がたりないかな、と思うんですね。

たとえばCARNIVALや死にぞこないの青では主人公たちの精神が刻命に描かれているので学校という空間から「逃げられない」あるいは「逃げるわけがない」ということがよくわかるんですね。でもこの作品では少女が引っ込み思案だから親とかには言えないんだろうなぁ、という想像はできるのですがそれは想像の範疇であって、仮にそうであったとしても「ほんとうにいわないかな?」「逃げないのかな?」という一抹の疑問が残ってしまう(思わされてしまう)。

(ちなみに視点を変えると「でも虐められている子ってのはあなたたちが『そんなこと?』って思うこともできないで耐えてしまうんだよ実際はこんなものなんだよ」って意見も勿論あると思いますしリアルに近いのはこちらで正しいと思います。さきの2作品はともに主人公の精神が『尊すぎる』ので… だから繰り返して言いますが評価は2ですが、いい作品だと思いますよ。

個人的には『3月のライオン』と比較しながら見るのがおすすめです。

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いじめという現実に「屈してしまう」校舎の主人公「立ち向かってしまった」3月のひなちゃんの対比は、ぼくたち一般人のリアルに近いでしょう。(虐げられても屈したくない 屈せられない思いを抱くこともあれば、そういう思いを持っても屈してしまう精神というのは、まさにぼくたちリアルなにんげんだと思います)

ちなみにいじめに対して立ち向かえとかてれびんは言いませんよ。正直そういう状況になったら「逃げる」のがいいかなぁと思います。少なくともアドバイスを求められたら「逃げろ」といいます。それはラヴァーズ・キスで、母親のくるった精神に立ち向かえない少年にたいして先輩が「逃げろそれでいいんだ別に立ち向かうことはない」というのとおなじです。

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じぶんにとっての毒に打ち勝つものは賞賛されるべきかもしれませんがそれは逃げて、べつのところで生きる選択肢を非難するものではないでしょうからね。たとえば乙武洋匡さんに関連する問題というのはそこに関連することなのでしょう(わかっているだろうけれどこれは「乙武さんの問題では『ない』」(関連しているけれど)ということは強調しておきます))

だからあえて作品として『評価』するなら「すごいもの」が描いてある前2作品の評価が高くなって、相対的に低くなってしまっただけなのですよ。

ちょっと取っ散らかっちゃったのですが結論

絵も綺麗ですしミニチュアな狭い世界が描いてあるという点では見る価値のある作品だと思います。ここで挙げた『CARNIVAL』『死にぞこないの青』『3月のライオン』に比べれば凄みは少ないですしそれを見ている人からすれば物足りない部分もある作品ですが、はっとさせられるところはある作品でしょう。個人的には2巻かそこらで綺麗におわるとちょうどいい印象ですね。

追記

えっと、ここで挙げ忘れたのですが荻上チキさん著『ネットいじめ』や内藤朝雄さん著『いじめの構造』はこういういじめというものを分析するうえでいろいろヒントとなる作品だと思います。

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また『どうしようにもぬけ出せない輪廻』というのは現実に在るものでして。それを実感するには鬼頭莫広さん著の『ぼくらの』やケン・ローチ監督作品『この自由な世界で』というのがおすすめです。ぼく個人で言うなら後者のほうがコンパクトでいいなという印象ですね。どちらにしてもレベルが高い作品なのでこれらは一見の価値くらいはあります。

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