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2011年3月 4日 (金)

スクールカーストについての個人的メモ

さて、先ほどtwitterにて架神恭介さんの「中学生・高校生のリアル」というtogetterを見たので、それについてちょっと思ったことをかきます。かなり面白かったのだけれど(自分の基礎知識がないせいなのか)疑問に思った点がありましたので。

ちなみにそれについての私の発言はこれ

面白い。カーストと言う概念で見るとこうなっているのかも。卒後10年近いけど、自分はこういうカーストを(あったとしても)認識してないし此処まで明確でなかったように思う。この辺は事情が変わったのか、他にも異なる概念(背景)があるのかは気にしたいところ

これについてのメモです。

まず第一に思ったのはスクールカーストという概念を単一の支配概念としていいのかということですね。

つまり彼らを支配している概念がひとつであるとは言い切れない。

 

ここについてちょっと補足を入れておきましょう。読まなくてもかまいません。このあたりは勉強を始めたばかりなので、どっちらかるかもしれませんがご勘弁を。

まず我々はいくつかの上位の概念(背景)の支配を受けています。たとえば私が今いる研究室では子どもの成長に関する調査を行っています(わたしは関与してないけど)。このとき次のような事項を調べるとしましょう。

「妊娠時の喫煙は子どもの成長に影響を及ぼすかどうか」

これについて喫煙している妊婦と喫煙してない妊婦の子どもたちを徐々に追っていったとしましょう。

半年毎でも1年ごとでもかまいません。このときそれぞれの子どもたちを比較していくのです。

ただその時に注意しなければならないのは「単純に比較していいのか」ということです。

だって考えてみてください。かれらは「時間」という大きな流れに支配されているのです。この影響を考慮してからでなければそれぞれの子どもの成長の差を比較できない。

このように、ひとつの出来事に対する影響を考える際は「それより大きな次元」になにがあって、それがどれほどの影響を与えるのか考えなくてはいけません。

その差を考慮に入れたうえで「差がある」というのと、入れないうえで「差がある」というのではやっぱり違います。

 

そこで今回の架神恭介さんの発言の前提には「スクールカーストが存在」し「それが行動に影響を与える」ということがあります。(補足 架神さんは「主観的」であることは認識していますし、スクールカースト「だけ」が影響を与えるとは言っていません。だからわたしも「そういう概念で見ると」と言っています)

この前提が(ある程度合ってはいるとは思うのだけれど)正確なのかな。という疑問がある。

この辺の前提はつぶやきにもあるけど。わたしが在校中にそれを「認識してなかった」(あったとしても、そこまで大きな影響力を秘めていたかどうかわからないかも)ことがある。(次の流れに邪魔だと思ったから線を引きました。きっかけはこれだけど、これが前提にあると理解の妨げになるかもしれない。でも念のため残します)

もうちょっと言うと「これはスクールカーストに支配されている背景」なのではないかということ。

つまりですね。この「スクールカーストを認識(支配されている)する人たち」にはこれが「ある」のだけれど、そうでない人たちには「ない」ということ。

「彼ら」から見て下位の人たちには下位の人たちの「スクールカーストに相当する概念」が存在し、そこでは(極端に言うと)関係が逆転しているのではないか。

(とはいえ「数」の関係は逆転できないだろう。いじめの一端に「数」の関係はあり得ると思うし)

 

この辺についておもしろいマンガに絵夢羅さんの「今日も明日も」というマンガがある。7、8巻当たりの修学旅行編がここに関連。

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「学生」を考えるときに「スクールカースト」を考えるのはいいと思います。でも「この背景」だけを前提に考えてしまうと、客観的に見ているようでも、みている人間が「スクールカーストという背景」に支配されているという状態に陥るのではないか。

「学生」を見るときには「スクールカースト」という概念と(もしあるならば)「スクールカースト以外」の概念(それはスクールカーストでみると下位での概念かもしれないし、あるいは上位も下位も関係なく分散しているかもしれない概念)を並列にとらえなければいけないのではないか。

まぁ、そんな疑問がちょろっと浮かんだのでメモとして記しておきました。

読み手も読み手で気をつけていかないといけないな~、と。そんな風に思ったのでつい。

<追記>

ここでいうスクールカースト下位の概念(この表現自体で「スクールカーストが上位の階層」にあるので問題だとは思うが)スクールカースト以外の概念に近いものとしては、マンガでよく見る「成績のいいやつは大学進学、ひいては就職に便利」という考えから「成績の悪い人間を見下す」とかが考えられる(自分で言っておきながら例としては十分ではないと思うが)

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