巡る想いは生き様を通して ニコニコ動画『】おとといキマスター』の伝えようとしたこと
これは6分42秒くらいの記事です
ああ!!すっげぇ動画教えてもらいました!!!
ルイさんから教えてもらった「おとといキマスター」がすごいです!
伏線の張り方とか音楽の使い方、さまざまなものが趣向を凝らされています。
具体的にはネタばれになってしまうから、下の動画のラストから今回の記事の本題をはじめたいと思います。まだ見てない人は見ることをお勧めする。「いや、おれアイマス知らないから」なんて言っていてはもったいない!
アイマスの概要さえ分かれば内容は全然わかる。いっそのこと知らなくても、たぶんわかる。だから”見ようぜ"
[ネタばれタイム]
さて、みなさん「おとといキマスター」は見ましたでしょうか?
此処から先は「ネタばれ」に遠慮をしません。
「いいよ!おれはネタばれなんか怖くない」というお兄さん、「安心して。動画に興味ないわ」というお姉さん。動画を見ないでこの先を見ても面白いものが書いてあるとも限りませんよ。
せめて「1話」と「最終話」は見てから次に進むことをお勧めします。ちなみにてれびんは「1話」「2話途中」「最終話」「2話つづき→最終話」という見方をしました。
あまり感心しない見方ではあります。でも時間がないとか、せっかちなんだという方はこの見方をお勧めします。時間は有限ですからね。それで肌に合うかどうかをはかってください。
ふむ。ここまで言って先に進む人がいるなら仕方がありません。わたしは止めましたからね(笑)
ネタばれを含んだ本題に入りましょうか。
まずは、話の基本的な構造を説明しましょう。
この話は不祥事により会社をリストラされた男が家族を失い財産を失い、ホームレスになるところから始まります。その後ぐうぜんかれはあるアイドルプロダクションに拾われる。そこでアイドルの一人天見春香と仲良くなる。かれは彼女の成長をまじかで見ていくこととなる。
また同時にこの世界では人間のアイドルより機械のアイドルが主流になってしまった世界であることが語られる。物語は春香たちと機械のアイドルの一騎打ちが行われることとなる。
対決は一進一退で進む。一人、また一人とアイドルたちはその生きざまを主人公に見せていく。
そしてラスト。春香とアンドロイドアイドル初音リンの闘い。
そこで物語は衝撃の真実が語られる。
てれびんはこの物語にものすごく感動しました。それはこの物語の構成力、演出力の妙というところにあるかもしれません。あるいは各キャラの立ち方かもしれません。または80年代90年代を彷彿とさせる音楽、映像の使い方かもしれません。この動画を見ていると「air」「kanon」「週末の過ごし方」などといった作品を思い出します。ほかにも同人での伝奇物ノベルゲームが思い起こされます(タイトル忘れたw)
ただ、もっとも心惹かれたのはストーリーのテーマです。
じつはネギまの話やココでも書いているので、てれびん的にはずーっと追っているテーマなのかもしれません。
どういう事かというと「ひとに伝える」という事なんです。
この物語ではアイドルとは上手い歌を歌うのではなく華麗なダンスを見せるのでもなく『その生き様から人に希望を与える存在』として描かれます
天才も最強も生き様を人に伝え感動を与えて「人間の牙城」を機械アイドルから守ります。
彼女たちの才は「単品」としてあるのではなく、それを見てくれる人たちとともにあるのです。
そしてその彼女たちのトリを飾るのが春香さん。
彼女は生き様を人に見せ、希望を与える存在としては最上級の存在です。
でもですね。彼女の「生き様を示す」一歩は物語の主人公から与えられたんですよ。
主人公から「一歩」の力をもらった彼女は、「成長」し人に希望を与える。圧倒的な差があるかと思われた「初音ミク」と互角に渡り合える力を手に入れるようになる。
このようにして「想い」は伝染していく。
しかし物語は此処で終わらない。
外部からの干渉という助力もあり、初音ミクはたった「7秒だけ自我に目覚める」
彼女はその短い時間に春香に「憧れる」。ただプログラミングされたことをなぞるのとは違う、希望を与える存在になりたいと願う。
だからこそミクは主人公に願うんですね「ワタシニモユメヲクダサイ」と
これがもう(個人的に)抜群に素晴らしい
しかも物語はそこでは終わらない
これでもかというほどダメ押しをしてくる
ここで物語はSF的素養を表してくる
23世紀の未来、21世紀につくられたプログラムといったキーワードともに「春香はミクの末裔」つまり機械であることが明かされる
そしてそのコアプログラムを作るのが「ミクに願いを託された」主人公なんですね。
物語において「想い」はこのように巡り巡ります。主人公から春香に、春香からミクに、ミクから主人公へと思いが伝えられる
これを見て「確かにそうだよなぁ~」と感心してしまいました。
想いが想いを伝え、最終的に還ってくる。しかもそれは歌のうまさでもなく、ダンスの綺麗さにもよらない。
ただ「アイドルという生き様」がひとに希望を、夢を与える。ミクは春香を見て「夢を持ちたい」と願い、主人公に託した。主人公はその想いを受けて(そして春香にたどり着くため)果てしない旅を続けた。春香はその旅路の果てにいて、人間にしかできなかった「生きざまで他者に希望を与えることのできる存在」となり、人でも機械でもない『アイドル』へと成った
この一連のプロセスは複雑であるけどじつに美しく、納得がいくように作られている。
この物語に流れている「伝えよう」という想い。その深さに感動した。
※ 構成を考えない文章だからかなり荒れたと思う。
[補足]
ちなみに付け足し忘れたので補足すると、この物語はそのすべてが「主人公に希望を与える」という一点のために構成されている。ラストの内容のためにすべてが構成されている。
だからこそ主人公が「春香にたどり着くための膨大な系統図」を背負っても立ち向かい「どれほど果てしなかろうがそこにたどり着く」という確固たる意思を示したときに迫力(感動の場面)がうまれている。
ホントに「お父さん」という言葉には衝撃を受ける。
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時間移動ものということでは映画一つ見たかのような感動だった
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コメント
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はじめまして。
拙作を紹介してくださり、ありがとうございます。ここまで詳細に意図を汲み取っていただけたらもう作者としては本望です。どうもありがとうございました。
投稿: でんまる | 2010年11月 4日 (木) 01時46分
!!まさか御本人に見てもらえるとは恐縮です
こちらこそ楽しい作品を見せて頂いてありがとうございます。
投稿: てれびん | 2010年11月 4日 (木) 17時17分
先日、この作品の存在を知って先ほどすべて観ました。
大体の話を理解できたつもりでしたが、少し分からなかった部分もココに来て理解できました。
ありがとうございました。
投稿: 通りすがりのファン | 2010年11月17日 (水) 16時45分