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2010年10月24日 (日)

無数の可能性を秘めた物語と「約束された結末」 -探偵オペラ ミルキィホームズ―

この記事は読むのに8分45秒程度の長さの記事です

ちょっと友人に勧められて「探偵オペラ ミルキィホームズ」を3話まで見てみました。

この話がなんか気になるので思いつきを此処につらつら書いてみたいと思います。

え~とですね、その前に前提条件をご説明しましょう。

ミルキィホームズとはヴァイスシュヴァルツなどのカードゲームを出しているブシロードの初のアニメ化作品です。これの基幹となっているのは12月発売予定の同名のPSPソフト「探偵学園 ミルキィホームズ」であります。

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この作品はまだまだ謎に包まれていて公式ホームページにもほとんど何も書かれていません。

ミルキィホームズ公式ホームページ

現在3話まで放映されたアニメの内容から悟るに

「舞台は架空の世界「ヨコハマ」という町を舞台にしている」

「そこには探偵がいて、怪盗がいる」

「この世界の住人はトイズという、いわゆる超能力を使いこなせるものがいる」

「主人公たちミルキィホームズはこのトイズを用いて数々の事件を解決してきた探偵であり、有名人。探偵の中でもトップクラスの実力を誇っていた。ちなみに怪盗側もトイズを使える」

「ミルキィホームズはその世界の伝説的な探偵「小林オペラ」に育てられた者たちである。関係性としては探偵学園Qのアレに近いといえば、分かるものはわかるだろう」

大まかに言うとこんな世界なんですね。

まだまだ公式ホームページの「世界観」欄が見れないので、隠された情報があるかもしれませんが…

そこでそろそろ本題に入りましょう。

で、わたしがなんでこの作品が気になったのか。

それはこの作品が一話で「最終回」を迎えたからです。

1話において主人公たちは人生が一変していしまうような出来事におちいる。

その後かれらはエリート人生を外れるんですね。今までの輝かしい経歴は過去のものになり、嘲笑と侮蔑の対象になってしまう。

絵の感じやキャラの立ち方のためにそこまでひどくは感じないけど、この世界において主人公たちの陥った状態はかなりヤヴァイ状態だと思います。

かれらはさまざまなギフトを失ってしまう。それがアニメの1話で描かれ、徐々に物語が進んでいく。

これを見ていてわたしが思ったのは「この物語が何を目指しているのか?」

たとえばですね。此処までの話だけ見るといくつかの可能性が見えてくる

一つが「主人公をエリートたらしめていたギフトを失った者たちを描く。物語の終わりの「先」を描こうとしている」

それは「善と悪といった二項対立の世界を止揚しようとしている。つまり、ギフトを失う事でいままで敵だった者たちと友好(?)を結ぼうとしている」

とかね。

才能があるという事は「世界からの義務」を押し付けられるということにもつながると思います。

たとえばそれのいい例が「め組の大吾」

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「め組の大吾」は消防官、ファイアーファイター達の物語です。この物語において大吾は最強の消防官です。かれに勝てない炎は存在せず、どこまでも要救助者を助けに行けてしまう。

そう聞くと、ぱっと見大吾は「すごいやつ」で「かっこいい」やつです。しかし、「踏み込めてしまう」というのは本当に幸せなことなのか?

大吾は才能があるだけの「人間」です。心臓を一突きされれば死ぬし、炎にまかれてしまえばやはり死んでしまう。

周りの人間と同じ肉体を持ちながらかれは人間に踏み込める領域の「先」へと踏み込んでしまう。

ひとえにそれは「才能」のためです。

此処でかれは「才能に行使される存在」となり果てている。

じっさい物語中でかれは「いやだ、もうあんな怖いところに行きたくない」「やめてやるっ!!」などさまざまな形でその心情を表明します。

心が空っぽになったかのような状態になって見たり、怒りをあらわにしてみたり。

でも才能はかれを「逃がさない」

「偶然」巻き込まれた事件でかれは危険に飛び込んでいく。行きたくなくてもそうしなければ人が「死ぬ」。

こうして才能はかれをどんどん操っていく。

なんて恐ろしい世界なんだろう。

このようにして「才能」というのは人間のあり方をゆがめかねない存在です。

それは「ガンダム」とかみていればやはりわかるのではないだろうか

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本来戦争に参加しなくてもよかった者たち、しかし彼らには「才能」があった。それは周囲との軋轢を生み、新たな戦乱・絶望の火種となる。ニュータイプの話などはその典型例でしょう。

ちなみにわたしがガンダムXを好きなのは、そこに抗している作品だからです。

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この物語はラストまで行くと衝撃の真実が語られていく。

ネタばれになるからその内容は言わないけど、主人公が特別でないことの答えがここではあかされる。

この世界において主人公の少年はニュータイプではない。

ガンダム世界の「特別」ではない。

物語の一連の流れはすばらしくて、主人公に課せられる試練や苦難は最終的にこの「答え」につながっていきます。

その意味ではガンダムWというのも近いんだけど、ニュータイプと正面からぶつかっている意味ではわたしはXの方が好き。長いのがいや~、って方はコミック版もコンパクトにまとまっていてすばらしい。あの長いストーリーをまとめきるってすげぇよなぁ(つぶやき)

とまぁ、このようにして「才能」ってのは物語の関係を定めてしまいかねないものなんです。

よくあるでしょう「俺は炎、お前は氷。いつかは相争う宿命だった」みたいな感じ。

才能のために避けられない戦い、そんなものだと思ってもらっていい。

そこでこのミルキィホームズです。

この物語の探偵と怪盗の関係もそれに近いものなのかな、とそう思ったんですね。

ちなみに調べてみるとゲーム版はアニメ版の過去を描いているっぽい。プレイヤーは「小林オペラ」となって、「ミルキィホームズ」を育て上げる(?)

この段階においてかれらは「避けえない障害」として対立するのではないかとわたしは思う。

ゲームであるという事もあるのだけれど、怪盗側は「倒すべき敵」なんですね(たぶん)

ゲーム中(おそらく過去)ではその関係性はほとんど揺らぐことが出来ないのではないか。

でもアニメ版では主人公たちに起こる事件によってその関係性を変化させうる状態になっている。

その段階において怪盗はミルキィホームズの「敵」ではなく「友達」(あえてこう言ってみる)となる。

ネギまのときも似たようなことを書いたと思うんですが、

補足 アリエッティは何故すばらしいのか 5

ゲーム版で従来の「互いの都合を押し付け合う関係」を描いて、アニメ版で「その先」を描こうとしているのかもしれない

そう言う観点から探偵オペラ ミルキィホームズは気になる作品なんですよね

(追記の方でも書いているんですが、書き忘れてたので此処にも書く。アニメ→ゲームという順番は、FATEとFATE zeroの関係に近いのではないかと思う。これは「約束された結末」の物語としてとらえられるかも、ということ)

<追記>

じつはもう一つ仮説があって、ゲーム版で小林オペラの設定に「怪盗「L]との戦いにおいてトイズを消失」というのがあるんですよね。

小林オペラを継ぐものとしての物語としてみると彼女たちの境遇は当然のものであり、場合によると「小林オペラのたどり着いたところ、あるいは目指した場所」に彼女たちがたどり着くという物語になるのではないかなぁ、と感じる部分もある。

つまりアニメ版でミルキィホームズの「たどり着く境地」

小林オペラがそこを目指していることがゲームの終盤とかで描かれるんじゃないかなぁ、とか思っている。

月姫で言うと、「全部コンプリートすると蒼子さんがでてくる」みたいに「完全クリアすると小林オペラの内面(過去)が語られる」みたいな構成で、「後は任せた」みたいになる(あ、それじゃFATEのキリツグさんだ(汗))

そうするとこれは「約束された物語」、「主人公が救われることが分かっている物語」の可能性もあるなぁ、と

<追記の追記>

じつは更に仮説もあって。

そんなことは全く考えていない

可能性。

どういう事かというと、ゲーム版での主人公との「関係」の代わりにアニメ版の設定があるという事。

ゲームってのは「プレイヤーとキャラクター」の関係で構成されているんだけど、アニメだとそれはないですよね。

その空白の部分を埋めるために「敵方との関係」を用意したって話です。

アニメ版だと「小林オペラはいない」=「視聴者≒プレイヤーはいない」という状態なんです。

その関係の空隙を埋めるために「女の子たちの仲良し空間」という関係を用意したというもの。みんなが仲よくしているのをめでて楽しむ。

話に聞く「アイマスの楽しみ方」というのもそれに近いのかもしれない。

プレイヤーを失ったことで「プレイヤーとキャラクター」の関係は変化し「視聴者とアニメ内キャラクター」になる、「指し示すものと指示されるもの」の関係から「見るものとみられるもの」という互いに関与できない状態になる。ここで視聴者が求める者として「出てくる女の子たちの仲良し関係」をめでるというファクターを用意したと見る。

なんか書くほどに「アイマスプレイの楽しみ方とニコニコにおけるアイマスの楽しみ方」の関係に近い気がする(アイマスにそこまで詳しいとも言えないからこの考え方が正しいのか保証できないのだが……)

これはアニメならではの「楽しみ方」の提示でもあるのかなぁ。そのうちアイマスに詳しい人の感想を聞いてみたいなぁ

<参考>
泉信行「ギフトとしての物語」
書きながらこれを思い出していました。才能って言葉を使いたくなかったからギフトって書いたんだけど、この話もここにつながるんだろうなぁと思う(わたしの見方が間違えていなければだけど。間違えてたらつながらないだろう)。ギフトの話は本家本元のいずみのさんの物を読むのが一番いい。ってことで紹介。

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ちなみに、最初の第Ⅰ部は途中まで読めます。ココ

<更に追記>

公開されたゲーム画面。予想の方向に向かっているなぁ。

ゲームでの「こんなトイズぐらいしかわたしには能がない」という部分を救われた結果がアニメの「トイズを失ってもわたしはわたし」という可能性が高くなったと思う。

ちなみに公式サイトのVOICEも公開されているから聞いてみるといいと思う。探偵メンバーと怪盗メンバー、警察メンバーの違いがあるように感じる。

個人的には「探偵」と「怪盗」はゲームでなにがしかの結末を迎えたんじゃないかという予測あり。だからアニメは両者の関係が違う、とかね。ちなみに警察メンバーはあまり変わってない気がする。

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もう見ました、面白いですね

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