「宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」 ノスタルジックな思い出をともにした良書
さて、富士見ファンタジア文庫から出版され、未完のままだった『宇宙戦艦ヤマモトヨーコ』が完結に向けて始動しました。
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わたしはこれが非常にうれしい。思えば小学生のころ、スレイヤーズと並んで発売日を楽しみにしていたのが『宇宙戦艦ヤマモトヨーコ』だった。
ふむ。考えてみると私が初めて触れたSFというのはコレではなかろうか。
はなしの構成、伏線、引き。そのありとあらゆるものに子どもの頃の私は魅了された。
いま考えてみるとツッコミどころ満点な小説だったのかもしれない。でもそんなものをものともしない魅力をヤマモトヨーコは持っていた。
物語の中で主人公『山本洋子』は縦横無尽に駆け回り、苦難を笑い飛ばし、確かにその世界を生きていた。
しかもその世界も興味深い。
『人が死なない宇宙戦争』『たった一人で動かせる宇宙戦艦』『遥か太古、1万年前に太陽系を去ったオールドタイマーという謎の存在』『そしてオールドタイマーが残していったオーパーツ』『タイムマシンでやってきた女子高生』
物語は山本洋子という少女の操る『ヤマモトヨーコ』という宇宙戦艦を軸にして展開される。
わたしたちは『ヤマモトヨーコ』の戦闘を見ていくだけでこの世界の謎に迫っていくことができる。
はたしてオールドタイマーとは何だったのだろうか。かれらは何故せかいにかれらの痕跡、オーパーツを残していったのだろうか。そして、過去からやってきた少女山本洋子とは世界にとって、オールドタイマーにとって如何なる存在なのか。
数々の謎と手掛かりを残して原作は未完に終わってしまっていた。
もしかしたらこのまま完結しないのではなかろうかとすら思っていた。
しかし物語は完結に向けて動き出した。今度こそ完結するのだろう。
非常に楽しみだ。
……おっと、小説のつづきを読みなおそう。
追記
かつて連載されていた全8巻の漫画版は完結している。じつはこれも非常にいい出来なのでおすすめ。
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ちなみにOVAは好きだったなぁ
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コメント
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もう見ました、面白いですね
投稿: 真月譚月姫 画像 | 2010年11月18日 (木) 10時19分