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2010年7月16日 (金)

『宇宙ショーへようこそ』を見てきたんだけどね・・・

友達に誘われて、テスト直後の勢いに乗って見に行ってきました。さいたままで。

出発午後4時、帰宅午前5時って、どうよ一体…次の日は9時から実験なんだぜ。

そこで、感想なんですが、ひとことで言うと「見なくてもいいです」。

勘違いしないでほしいのは「見ても後悔する」とかそういうわけではないことです。見ていて面白かったし、楽しめました。

ただ、それを見たから何かを得れるという事はないでしょうという事なんです。だから、この作品は「万人に見てほしい」作品ではなく、「それを楽しめる嗜好の方々」に見てほしい作品だということです。

わたしの感想をみる前に。たまごまさんの感想がいい記事だと思うので、紹介しておきます。

たまごまごはん ■[宇宙ショーへようこそ][映画]私たちの、大きくて小さな修学旅行に旅立とう!「宇宙ショーへようこそ」

…うん。こういう人に見てもらいたい。

もし、たまごまさんの作品評論にすごく共感を得る人は見に行った方がいいかと思います。じっさい、映画を見ながら「ああ。たまごまさんなら絶賛するんだろうなぁ、この映画。女の子かわいいし」とか思いながらてれびんは見ていました。(帰って調べてみたら、やっぱり大絶賛)

余談ですが、「脚に注目!」は同意。目を奪われたね。むしろ「下半身に注目」といってもいいよ。あと、見えそうで見えないちらリズムとか。

(閑話休題)

そこで、この作品の「なに」が「みなくていい」とてれびんに思わせたのか。それを今回の話題としてみましょう。

ストーリーがあってないようなもの

これがどういう事なのかというと、作品全体を貫くストーリーが見えてこないという事です。もちろん話の整合性が取れていることは分かるんです。でも、そのストーリーから「何を伝えたいのか見えてこない」。

これは、わたしが見えないだけで実はあるのかもしれないけど、わからなかった。

ドラえもんとかは物語を通して子どもたちに伝えたいテーマとかが見えるんです。でも、この作品には見えなかった。横にいた友人もそれは同意見で、「最後まで探してみたけど分からない」というのが互いの共通認識でしたね。

何のためにストーリーテリングはあるのか?

いろいろな答えがこの問いにはあると思うのですが、その一つに挙げられるのが「物語を通して伝えたいことを、よりリアルに読者に伝えたい」ということがあげられると思います。

「人間は○○な△△だ」(空欄には好きな言葉を入れてください「自由な存在」でも「いつもエロい事を考えている変態だ」とか)という主張があるとします。これを只伝えるならば、このように一行で済みます。しかしそれを相手に読ませたところで、主張者のもっている具体的なイメージを共感させるのは難しいでしょう。

だから人は言葉を費やし、例をあげることで「主張者が真に意図した主張を、その主張の裏っかわまで共有しよう」とするんです。

ストーリー、つまり物語も同じです。擬似的なキャラクター達が動き、考え、苦しむことを追体験することで、主張者の「哲学」ないしは「伝えたいこと」の詳細を感じとっていかせる。

物語の書き手が「伝えたいことがあるから書く」というのは、いわばこういう事なんだと思います。

しかし、その点『宇宙ショーへようこそ』はそれがない。少なくともわたし(とその友人)には分からなかった。

極端な話、「物語をみている」というより「妄想をみさせられている」というほうが(個人的には)スッキリする表現です。

そこから「得るものがない」というのはそういうことです。

しかし

ただ、そこでこの作品が「駄作」なのかというならば、それは少し違うと思う。この作品は、一面では「ものすごい駄作」であると同時に、ある人間たちには「傑作」なのではないだろうか。

どういうことか?

それは作品の見かたの問題だと思う。前述でわたしは「ストーリーとは作者の想いを乗せる媒体である」という趣旨を述べた。そう見てしまうとこの作品は「全く見るにあたししない駄作」となってしまいかねない。なぜなら作者の想いは「ストーリーに乗っていない」からだ。

ここで、先ほどの妄想を見せられるというのは、我ながらふに落ちる表現である。この作品のストーリーはたしかに整合性はあるのかも知れない。しかし、それは妄想(「おれはかわいい○○がみたい」「ここで○○が勝っていたらストーリーはこうなる」)れべるでの、貼り合わせの整合性に見える。

わたしがそう思うのは、作者の「想い」が別のところにあるんではないかと感じるからだ。具体的には「画」。

たまごまさんの絶賛記事でも注目は「女の子のかわいさ」と「宇宙人たちの絵とか動き」に向けられています。

これはたまごまさんが作者の意図を忠実に受け取った結果ではないのか。作り手の目的、伝えたいことは極論すると。

「この女の子かわいいよねっ」 「こういう宇宙人すごいだろう」

というものなのではないか。

そういうことを言いたかったのではないか。だからこそ、ストーリーには伝えたいものはほとんどなく(あえていうならば「日常」というのは伝えたいことの中にあったのかもしれないが、作品全体を通じてのテーマかというと首をかしげてしまう)、画を中心に見る者には伝えたいことが伝わってしまう。

そんなことを感じた作品だった。

余談

べつに統計を取ったわけではないから、何とも言えないが。『いばらの王』と『宇宙ショーへようこそ』を見ていると「これが最近の流行なのかなぁ?」と疑問に思う事がある。

それは「語りたいことのためにストーリーを語る」従来の物語りとはことなり、「見せたいものがあるから、(あるいみ無理やりにでも)ストーリーを用意する」傾向である。

あくまで個人の感情なのだが、『いばらの王』も『宇宙ショー』もストーリーとは根本的に無縁のものを描くためにストーリーが用意されているように見える。

『いばらの王』は、ようは『出題』が目的なのではないかと感じる。最後のわけのわからなさ。これを提示するためにだけストーリーがあるのではないか(その意味では、映画すべては『出題時間』であり、ストーリーには気を使っている。しかしそこに乗せるべき想いはない。なぜなら乗せるべき想いは『出題する』という点に向けられているから)

『宇宙ショー』は前述での『画』だ。変な話、「見せたい絵をまず用紙して」それを見せるために「ストーリーを用意した」(絵を並べ替えてストーリーとしての体裁を整えた)ように見えてしまう。

ここにもまたストーリーに乗せない想いが主眼となっている。

しかも『宇宙ショー』の場合は『出題』のようにストーリーに気を使う必要がない。だからこそ、はたから見ていて「いいのかこれ?」と思うような出来事もストーリーに乗せられるのではないか(例 「わからないけど がんばるっ」ってシーンとか。これで子どもたちがあまねを助け出す決意につながるとは、あんまり思えないんだけど…)

まぁそんなことをつらつら妄想したよって余談。

追記

最初、この作品のご都合主義の理由は「発展とは悪いことではない」という思想の裏付けなのかと見ていたが……ないわ。(月へロケットを飛ばしていた時代の人たちの思想ね)

この「上滑りなストーリーテリング」はわざとなのか悩むところなんだが。これがあることで「ストーリーに気を使う事なし」に「画だけに集中」していける側面がある。へたにきっちりストーリーを作っていくと「画を見せる」ことができないから、「画だけを見れる」貼り合わせたようなストーリーを「意図的」に作ったのだろうか?疑問だ。意図的でもおかしくないとはおもうんだよね。

(ちなみに、『いばらの王』の予告で流れたこの予告で「まさかポチですべて引っ張らねぇよなぁ」と思ったが、ある意味引っ張ったんで驚いたよ)

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<補足>

この記事の後、twitter経由で「この作品の最後をみると、宇宙ショーは主人公たちのために道を譲るという祝福にみちている。そういうのって優しくてうれしい」(だから、書きたい絵だけを書いた作品だとは思えない)というコメントをもらって、そういう感じはあるなぁと納得したことを付記する。

わたしはこの作品は「表現したい話」がある、のではなく。「表現したい画像(場面)」(もちろん絵も含む)をみせたいから「話」があるのではないかと感じたんですね。

でも、改めて指摘されて考えてみると「優しいものが書きたかった」という観点から作品を作っている可能性はたしかにありますね。すると、ストーリーの不備と感じられた部分は、作品の中で互いに優しくあるためのギミックととらえることができるのかもしれない。もう一度見直してみると、印象が違うのかもしれないな。

機会があれば見直してみたい気もする。

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