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2009年12月 2日 (水)

『魔法先生ネギま!(28)』感想 ネギという名探偵そして超の最後の言葉とは何だったのか妄想してみる

魔法先生ネギま!  28
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440円

まぁ、たま~に言っているのですが(…ん、ブログでは一度も言ってないかな?)、「ネギって『名探偵』だよね」って話です。ぶっちゃけ今回はホントそれだけの話なんで、これがどこにつながるか(はたまたつながらないか)は自分でもわかりません。

とにかく、簡単に指摘だけしてみようかなという感じですね。

で、作品を見ているとわかるんですが「ネギが名探偵」って要素は作品中でちょこちょこ見かけます、この28巻でいえば、「魔法世界の秘密」に気付くシーンがそこに該当しますね。

ただ、ここで言っている『名探偵』とはポワロやホームズという名探偵というよりかは清涼院流水の作品に出てくる「九十九十九」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%8D%81%E4%B9%9D%E5%8D%81%E4%B9%9D)や「コナン」の方がより近いイメージです(正確には九十九十九とはベクトルが違いますが)。

言葉として記述するなら、「必要なデータがそろった瞬間に真相を演算する」タイプの名探偵といえばわかりやすいでしょうか。あまりに素早い演算処理が行われるので、推理に必要な要素の大半が出た瞬間に答えを出してしまうタイプです。

なぜそのように思ったかといえば、ネギの「魔法世界は火星だった」と気付くシーンのつぶやきと、そのあとに呟いた「あと一つ…そう あと一つ重要なピースがそろえば…」の下りがポイントです。

このシーンがネギの『名探偵』の要素を上手く表しているように思います。

で、そうやってみてくるとネギの敵たちが事あるごとに彼に対して「正しい」選択をしろと言われる意味の一端が見えてくるのかもしれないと思うんです。

つまりネギの「敵」たちはネギが思っている以上に「ネギを理解」しているのかな、ということです。

ここでどうしてそのように思うかというと「正しい」という言葉を「情報の結果の演算」と表せばわかりやすいのではないかと思います。

ネギの「敵」たちはよく彼を勧誘します。超、フェイト、クルトなどがぱっと思い浮かびます(超は少し例外的な部分もあるんですが)。そして彼らは事あるごとに彼に「語りかけます」。そしていくつもの「情報」を彼に与えるんですね。で、そのあと言うのが「正しい選択をしろ」ないしは「世界を救え」なんです。この「正しい」ということをこの文脈から考えると「これらの情報から得られる最適解を選択しろ」なんです。

そしてそれで見ると、今週号のマガジン(第272話)で突然クルトが説得をあきらめた理由も見えてきます。

それが「ネギが選ぶ最適解が自分の提案と一致しなくなった」からです。

「超の情報」がなければたどり着けなかった「答え」があるとネギの最適解が変わってしまうからです。それはクルトがネギに導かせたかった「答え」とは違うんですね。

で、それを考えていくと超の最後の「わたしの望みは達せられた」も一つの意味を持つ得るかな~

とか思っておりました。

追記

一方、ラカンのネギに対するセリフ

「男だったら女を守れ そして 世界を救え」

「―!」

自分の為じゃなく な…」

はこの「演算」の考えをつかって読むと凄く意味のある台詞、本当に実効的なアドバイスに聞こえます。

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