『ロウきゅーぶ!③』 読み終わりました
ページ数: 317p 本体価格 570円 (税込 599 円) 送料無料
小学生にバスケを教える少年昴と彼に指導される5人の少女のスポーツ系ノベル(?)も3巻になりました。今回のテーマは「水泳」。あざといけど王道な展開です。
面白いところとちょっとだるいかな~という所が入り混じっているので、全体の感想では「まぁまぁ」ですかね。2巻と同じような流れを繰り返されるといい加減お腹いっぱいになってきました。
とはいえ書き手の方もそれは分かっているのか、今回から昴の幼馴染の葵が参加しています。
うん、今回の中で一番目を引いたのが葵の日記ですね。物語が主人公昴の視点で進むために、日記とかが所々挿入されるのは良い演出ですね。
上手く使えばキャラクターの行動原理に説得力を与えます。
それにしてもいくつか気になるところがあったな。
一つがバスケの試合。
ちょっと展開が強引な気がする。毎回ここまでバスケの試合を入れなくてもいいんじゃないかというのは読んでて思った。
もちろんそれなりに意味があったのは分かるんだけど、正直読んでて一番だれる部分にも感じられた。結局「一人じゃだめだ。みんなで頑張ろう」といういつもの展開でもう少し新鮮味が欲しかったかな。
まぁ後は「昴自分も練習しろよ~」とは思わないでもなかった。結局少女たちの練習などをクローズアップしすぎかな。コーチとしての昴の物語と選手としての昴の物語の二部構成の方がいいような気がする。昴自身のバスケの練習試合を取り上げるとか、物語に幅を持たせてほしい。
これじゃ主人公である昴が見えてこないんだよね。本編でも言ってたけど「自分を犠牲にして人を指導するイイ人」にしか見えない。
一話では「少女たちを指導することで自分もバスケに対する情熱を取り戻していく」という方向性があったけど、ここ二・三話ではそういうテーマが見えてこない。
始まりの部分で「年下の子の扱いが上手くなる」というニヤニヤイベントが「来年のために後輩を部活に取り込む」とかにつながるかと思ったんだけどそれもなかったしな~。
次は合宿だからまた昴の物語は進行しないだろうし…
これじゃ本当に小学生をヒロインにしただけの物語になってしまう。
スポーツを通して昴が成長するところをもっと掘り下げてほしい。
う~ん。まぁ次も買いますけどね。
« ヤバいニヤニヤしちゃう | トップページ | また忘れてた! »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- なんで君はそんなに信頼されるんだい?(2010.03.26)
- PSYRENの構造がおもしろい。(2010.02.24)
- 作品のレベルを高める要素(1):『アクセルワールド』4巻感想(2010.02.10)
- まぁ、キャラが可愛いからいいんだけどね。『なのは The movie 1st』と比較検証してみる。―『魔法少女リリカルなのは vivid』(2010.01.31)
「趣味」カテゴリの記事
- なんで君はそんなに信頼されるんだい?(2010.03.26)
- これ最高(2010.03.25)
- PSYRENの構造がおもしろい。(2010.02.24)
- 告知(2010.02.23)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント