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2009年10月 3日 (土)

『アイゼンフリューゲル』 感想

Img053 今は単純に本の感想のみに終始する。以前書いたように、ちょっと思うところはあるのだが検証をしていないため場合によっては後にまた書くかもしれない。

本作はファントム、FATE ZEROなどを書いた虚淵 玄のガガガ文庫での新作である。空を誰より自由に駆けるカール・シュニッツは飛行機作りの天才グスタフ・ヴァイニンガー博士率いる新型飛行機開発チームに所属していた。彼らの目的はただ一つ「空の王者”竜”より早い飛行機を作る」ことである。この物語はそのような男たちの飛行機作りの物語である(ハズ?)。

ここで疑問形を用いたのは、この作品がまだ1巻だからだ。私も読み終わるまで読みきりだと思い込んでいたのだが実は続くらしい。ということでこの物語がどこにたどり着くのかは終わってみなければわからない。

ネタばれを気にせず書くが、物語後半では戦争の暗雲が立ち込め、過去に起こったカールの絶望や空洞が描かれる。多少の救いはそこから物語前半に至るまでの「再生」が描かれている点だろうか。

いくつか語れる点はあると思うが、今回はその中でも私が未消化の部分に焦点を当てていこうと思う。

この物語中においてカールがなぜ大勢の敵を殺したのか記されている文がある。

カールは今なお、船中の自らの行為を背負いきれずにいる。

   (中略)

彼が敵機を撃ったのは、それがカールにとって、もっとも安易に状況を切り抜けられる手段であったからに過ぎない。

   (中略)

理由は単純ー敵前逃亡の責任を問われるよりも、敵を殺すほうが『楽』だったからだ。

   (中略)

彼はただ単に逃避の手段として殺戮を選んだに過ぎないのだ。

   (中略)

思考停止し、ただ義務や責任から逃げ続けるうちに、気がつけば数百人が死んでいた。『王冠六号』の撃墜スコアは、カール自身にしてみれば、彼の優柔不断が招いた災害による犠牲者の数と同義であった。  (アイゼンフリューゲル p211~212より)

ここからカールが「戦中の自らの行為を背負いきれず」「思考停止し、ただ義務や責任から逃げ続ける」過程で数百人の人を殺したことや彼にしてみればその災厄は彼の迷い(優柔不断)が招いたこと(のようなもの)であることが書かれている。

で、私にとってここの何が悩みかというと彼の言う義務や責任とそれに関連するものが「どういうモノ」なのかが上手くとらえきれていない。その点だ。

ちょっと具体的に説明する。文脈上「義務や責任」は「戦中の自らの行為を背負いきれない」ことに関連しているだろうことが想定できる。そして彼が戦中でしたことは「飛行機に乗って多くの敵を殺すこと」である。

これと前後の文脈から「義務と責任」をいくつか考えることはできると思う。しかし、それと上記の最後の一文「彼の優柔不断が招いた災害」という言葉としっくりこないのだ。これはカールの心象であるので、カールがそう「思った」にすぎない側面は確かにある。しかし彼にとってこの災害が「彼の優柔不断」によって招かれたなら、どうすれば災害は止まったのか。「何に迷っていて」「何の決断」をためらっていたのか。

まだ悩んでいる途中。なんか考えがあればコメントしてください。

追記1 書いている途中ふと思ったのだが、「空を飛ぶことをやめられない」という形の優柔不断だろうか。しかしそうすると戦後で空を飛んでないし・・・

アイゼンフリューゲル
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