『放課後の魔術師 4―ワンサイドサマーゲーム―』 読み終わっての感想
現代に生きる魔術師たちの物語。一流の魔術師である秋津安芸(17歳教師)ととてつもない才能を秘めていながらまだ未熟な魔術師の播機遥(生徒)の物語。今回は敵の出てこない短編集です。
とはいっても本編に絡んでくるだろう新キャラも出てくるから見逃せない巻でしょう。
短編は5本で
- 学校の幽霊話を解決しようとする『フィルムに囚われし者達』
- 学校の七夕祭りでの騒動である『彦星達の憂鬱』
- みんなで海に行く『虹を探しに』
- 遥に恋のライバル登場!?の『紫魔法少女、襲来』
- みんなで温泉に行こうという『紫魔法少女、帰還』
今回の安芸は凄いよね。どうやったらあんな思考回路を有せるんだろうってほどです。これは鈍感とかってレベルじゃないですよ。なんか伏線でもあるんじゃないかって邪推したくなるレベルですよ。あれほど遥やベルベットがアタックしているのにそれに気付けない異常。2年も同棲しておきながら相方の○○がわからない無関心。…コイツ、こんな感じでいろいろチャンスを逃してきたんじゃないだろうか?香音の言ってた安芸の15歳とかを考慮すると可能性はあるよな~。
また、生徒会長鏑木倫はいいキャラですよね。これから本編で活躍しないかな?再登場求む。
それにしても、『彦星達の憂鬱』における『誤解』だけは同意できるんだよね。いくらかのサイトで「そういう『誤解』を恐れてたのかよッ!?」ってつっこみが入っているんだけど、冷静に考えれば安芸の対応はある種正当なんだろうなと思う。だってね、鏑木は○○○というのは読者である私たちは知らなかったけど、安芸は知っていたんでしょ?彼にとってその事実は当たり前のことだから、『誤解』の対象がそっちにいくのは仕方がないんじゃないかな、と。「でも鏑木の見た目が○○○なんだから、普通はそう誤解するんじゃない?」って意見もあるかな~って思うんだけど、安芸がかなり動揺してたからそういう客観的判断をする余裕がなかったのかなとも思う。まぁ、今回の本を読んでいると「安芸にはそういう思考がもともとない」って可能性もあるんだけどね。
そんな感じで楽しんだ一冊でした。
追伸 香音が一番正統派ヒロインっぽい
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