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2009年9月23日 (水)

『花守の竜の抒情詩』 読了

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あなたに出会えて私は『人間』になれました

君に出会えて僕は『人間』に戻れました

あなたに出会って私は自分の罪に気付きました

君に出会って僕は自分の過ちに気付きました

あなたがいたから私は慈しむことを知りました

君がいたから僕は悲しみを終わらせられました

私はあなたを想います

僕はあなたを想います

いつまでも いつまでも

 

いやぁ、思いつきで書いてみました。私はこの物語を『人間』に関わる物語として読んだんですよね。もちろん恋愛物語とも読めるし、エパティークの成長。もしくはエパティークからアマポーラへの生まれ変わりの物語とも読めるんですが、個人的にはそういう読みが一番しっくりきました。

私が読んでいて思ったのは、「これは別のアプローチから同じような人間を描いているんだな」ということでした。

何不自由しない生活をしながらも「エエパティーク」という個人ではなく「オクトスの姫」と見られていたエパティーク。本文でも語られているように、そこに周囲から向けられる愛情は「人間」に対するものではなく「貴重品」に向けられる愛情。

不自由ながらも暖かな周りに囲まれていたテオバルト。しかしそれは偽りだった。彼とその周りに向けられていた笑顔は「王子と王妃」に向けられたもの。「テオバルト」個人に笑顔を向けてくれるものはただ2人しかいなかった。

まぁ、そこにも主人公たちの誤解や勘違いが絡んでいるんで安直にそうとは言い切れない部分もあるんですけどね。でも物語の大枠はそう読むと個人的にすっきりするんですよ。

両方の主人公は立場は違えど同じように「人間」ではなかった。それが互いに知り合うことで、エレンという媒介を介することで、共感し合い「人間」になっていく物語。

そういう風に読みました。

そう考えると、その結果は皮肉なものです。でも物語全体を考えてみると、この結末はある意味当然なものかなという気もします。両者とも同じなんですけど、ベクトルが違うと考えたので。

それにしても今回いい働きをしたのはエレンです。エパティークからアマポーラへの生まれ変わりには彼女が必要で、そうしてアマポーラになったからこそテオバルトとのかかわりが生まれる余地が生まれたのかなと思う。

大絶賛で「面白い!」といえる作品ではないけど、レーベルが抱える深さのためには必要な作品だと思います。たまにはこういう作品を読むのもいいものです。

確かに抒情詩を聞いているかのような作品です。静かに穏やかに読んで欲しい作品です。

追記 今書いていて思ったんだが、「転生」の物語とも読めるね。そうすると両者の対比がよりはっきり見える気がする。

花守の竜の叙情詩(リリカ)
隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる?。宿命の愛と冒険の物語。
672円

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