『バカとテストと召喚獣6.5』 読み終わり
かなりおバカな主人公吉井明久とその愉快な仲間たちが繰り広げる学園コメディの8冊目です。今回は短編集で、秀吉と優子の入れ替わりを描いた『アタシと愚弟とクラス交換』、夏の海にいつものメンバー+明久の姉の玲で出かけた『僕と海辺とお祭り騒ぎ(前篇)』、そしてその夜のお祭りでの出来事である『僕と海辺とお祭り騒ぎ(後篇)』、神童と呼ばれていた頃の雄二と幼い翔子の『雄二と翔子と幼い思い出』の全部で4編となっています。
基本的にはいつも通りの展開です。勘違いして、バカやって、お仕置きを受ける。だいたいこのパターンで構成されているのに面白さが損なわれていないのはさすがです。やはり鉄板ネタは強いですね。
個人的に一番ツボだったのは一番最初のカラーマンガです。なんかどんどんどうしようもない集団が育ってます、文月学園。売れ筋がアレって…いいんかな?
…まぁ、そんなわけで個別に簡単な感想を書いていくこととしましょうか。
『アタシと愚弟とクラス交換』
…秀吉君もなんだかんだでやっぱりFクラスなんですよね。いや、最近明久・雄二を中心としたメンバーが巻き起こす騒動に慣れていたせいで忘れていたわ。彼は彼で優秀なトラブルメーカーです。周囲がアレなせいで比較的まともに見えるだけで、彼もやっぱり天然です。よくあんな短時間でヒトの評判をあれほど愉快なものに出来ますね(笑)
『僕と海辺とお祭り騒ぎ(前篇)』
…ホント自由だなこの人たち。玲さんのナンパ撃退術に明久・雄二のナンパ体験。なんでこの人たちがやるとコンナになるんだ?常に予測の斜め下をいってくる。スゴイヨ。…それにしても明久・雄二のバカさ加減には脱帽します。素で変質者ですよ。
最後のスピーカーから響く声を聞く限り、あのメンバーだと一番まともな人は工藤さんなのかもしれない。…ホントに大丈夫か?文月学園。
『僕と海辺とお祭り騒ぎ(後篇)』
…間違えました。残念なのは文月学園の生徒ではありません。この世界の登場キャラクター(名前付き)ほとんどですね。どうしてあんな濃ゆい解説者が違和感なくすっぽりはまってしまえるんだよ、この世界観。司会者と解説者の掛け合いがめっちゃ楽しかった。
『雄二と翔子と幼い思い出』
唯一のギャグのないシリアスストーリー。翔子がどうしてあれほど雄二に拘るのかが語られる最初の話です。雄二君の母親が想像以上にまともな親で驚きました。
次は7巻ですね。それとも、その前にアニメ化かな?どっちらけな内容にならないといいなと思いつつ次を待つこととします。
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