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2009年6月24日 (水)

デュアンサークⅡ ⑫ 導くもの、導かざるもの〈中〉 の感想

04867845 長かったデュアンの物語も残すところあとわずかになりました。どのようにしてデュアンサークは伝説となっていったのかの物語ですが、長いようで短かったような気がします。

最初はデュアンが右往左往するだけの物語だったのに本当に多くの人間が「生きる」物語になったと思います。これも彼がつないでいった人の絆の結果なのだと思うと実に感慨深いものがあります。この小説はキャラクター小説としてもすぐれているのですが、それと同じくらいに「物語」としても優れています。デュアンやその周囲を眺めていてもそれなりに楽しいのですが、デュアンを中心とした(ほんとに莫大な数の)様々な人間の織りなす物語だと考えるととても楽しい小説だと思います。ここに書かれていない人間たちもデュアン達に関連している物語を解決しようと協力しているのでしょう。実に様々な想像が容易な作品で、深沢さんの作家としての素晴らしさが際立っております。これは小説の技術というより、作家さんの人間性から来るものでしょう。あとがきを読んでいる内にそのように感じました。

あとがきといえば深沢さんの仰ることはある意味もっともなことではないかと思います。別に昔が正しかったというわけではないのですが、現在はおかしなところも多いと思います。(ファミレスなどの全メニューを食べつくすなどというのもそうです。)確かに必要としている以上の贅沢が世の中に溢れている気もします。しかしこういう(ある種)新しい試みが視聴者を楽しませているのは確かなんですよね。実際私も似たような番組を楽しんで見た記憶がありますし。

深沢さんの感じた何か狂っているというのは正しい感想なのでしょう。でも何かが狂っていなければ、少なくとも現代の社会においては、何かを楽しめないものなのかもしれません。私なんかはタバコを吸わないのですが、私の友達にはタバコを吸うものもいます。私はタバコの何が楽しいのか分からないのですが、友達にとってはとても楽しいもののひとつなのでしょう。

現代は多様な立ち位置に立てる社会になりました。隣り合っている人間でも全く異なる次元に立っているのかもしれません。深沢さんは「水などが満足に使えない環境」などを考慮してあのような感想を抱きました。しかし「視聴者を一人でも多く集める」というTV局側の視点に立てば食べ物を無駄にしているような番組でも、それで視聴者が集められるのであれば深沢さんとは逆の意見になるのかもしれません(あるいは視聴者を集めないと自分たちの生活が成り立たないとかもあるでしょうし。)見ている我々視聴者側でも「普段では見られないもの」が見たいから番組を見るのでしょう。これはある意味当然の思考なのかもしれません。立ち位置によって「当然」なものが「異常」になる。これが顕著になったのが今の世の中なのかもしれません。

もちろん深沢さんの考えは正しいと思いますし、それは愛すべき正しさだと思います。しかしこのような側面もあるのかなと考えたので書きました。そしてそれを引き起こしたのは人間社会の発達が一因を担っているのでしょう。

(良いにしろ悪いにしろ)発展・発達を志向するのは人間という種全体の性なのかもしれませんね。実際深沢さんのシリーズ『フォーチュンクエスト』とこの『デュアンサーク』でも文化や道具などの発達が描かれています。これらの作品世界も時代が進めば進むほど深沢さんのいう「おかしさ」が生じてくるのかもしれません。

そんなことをふと思いました。

……さて、暗い話もここで終わりにして簡単に本編の感想を述べましょう。

やっとのことでゲイリー・サークの登場です。ずーっとどこにいるんだろうと思っていた人物もこの終盤でかなりのページ数を割いて活躍(?)していますね。それにしても子守は彼の宿命なのでしょうね。デュアンといいキーファ王子といい、彼に関しては誰かの子守話しか見たことない気がします。現在デュアンはテレポートの修行中ですが、最終巻でバジリスクに翻弄(もしくは追いかけられている)彼らをテレポートで颯爽と助けてその流れでロンザ国の王様達の元にバジリスクを連れていくのでしょうか。

そして敵になってしまったルルフェ。彼女を無事に助けてほしいですね。グレンラガンのような結末はやめてほしいです(私はあのエンディングそんなに好きではないんですよ。あれでないと話は締まらないとわかっていても、無茶も通せば道理を引っ込ませる感じで終わらしてほしかった。陳腐でもシモンと幸せになって笑顔で子どもといるシーンとかを見たかった。もちろんあのエンドはエンドでハッピーエンドなんですけどね。)最後まで全員揃ってのデュアンサークであってほしいです。陳腐なハッピーエンドこそがデュアンサークには似合っているような気がします(なんせ正統派ファンタジーだし)。

さて長くなってしまったけどそろそろ終わりにしましょう(テストが次の時間に迫っているし……)。

デュアンサーク最終巻待ち遠しいです。

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